Sweet Dreams

アニメやコミックを中心とするブログです。 内容によってはたまに腐女子化しますのでどうかご了承下さい。

2017-11

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コンユFanfic: 『想いの涙』

文字通りコンユの話です。でも色気な話はありません。
時間枠は、ユーリ記憶喪失事件(今夜マボーナス小説)の後…と、考えてもいいです。
ちょっと、乙女ユーリになってるかな?

あらすじ:
『あんたって、好きな人、いる?』
ユーリの質問に、コンラッドの答えは?

甘甘の切ない系です…。地マネタをパラパラっと…(後から会話文を直します…地マどこおいたんだろう?

LJでアップしたものと同じです…  



たとえば
羽ばたく鳥のように
この身体が、翼を広げて大切な人のもとへ行けたらいいのに。

それが叶わないと知っていても、願ってしまう。
だって、あんたはいつも手を差し伸べていたから。
いつだって、俺はあんたの手を握り返していた。
いつだって、俺は…―。

けれど、あんたは握り返してくれないんだね。
俺が、差し伸べた手を…。

もう…あの時間へは、戻れない。


想いの涙



「なあ、コンラッド」
「はい?」
お風呂から上がって、タオルを手に待ち構えていたコンラッドに声をかける。
「あんたって、好きな人、いる?」
頭をわしゃわしゃ拭いていた手がふいに止まる。
だが0.5秒後に、いつもの爽やかな笑顔と声で聞いてくる。
「いきなり、どうしたんです?」
「うーん、いや、だってさ、コンラッドってすっげーもてそうじやん。恋人は今のところいないみたいだけど、やっぱさ、好きな人とかいるんじゃない?」
「そういうユーリこそ、好きな人いますか?」
「俺はいいの!っていうかはぐらかすなよな、名付け親」

くるっと自分に向き直り、口を尖がらせるユーリに微笑を返し、コンラッドはユーリを近くの椅子に座らせた。
準備してあった服をとり、その膝の上に置く。

「ほらユーリ、早くしないと風邪を引きますよ。まだ春先なんですから、身体が冷える前に服を着てください」
またはぐらかしたなーと、不機嫌なユーリの様子に思わず笑みがこぼれ、服を着終わった彼にたずねた。
「そんなに気になりますか?俺に好きな人がいないかどうか」
「ちょっとね。別に名前聞いてるわけじゃないよ。YESかNOかで答えたらいいだけだし。で、本当のところはどうなの?」
興味津々に見上げる彼の知りたいビームに一瞬たじろいだが、これ以上はぐらかすとまた機嫌を悪くするだろう。
怒ってる顔もかわいいが、やはり自分は笑顔の彼が一番愛しい。
そう思い、コンラッドは「YES」と答えた。
「正確には好きというよりも、この世で一番大切な人ですね。」
「え?好きと大切ってどうちがうの?」
「大切の中には、好きも愛も含まれている…と、俺は考えてますね。そう…かけがえのない、たった一つの存在。俺にとってあの人は世界そのものだ。もし、あの人を失ったら、俺はきっと死に狂うだろうね」
「へえ…知らなかったな、コンラッドがそれほどまでに想う人がいるなんて。その人、きっと幸せだね」
「どうしてです?」
「だって、あんなにに大事に想われて、つらいなんてこと考える人っていないじゃないかな?」
「…。」
「俺、コンラッドにこう甘やかされてるだけでもうれしいのに。コンラッドが一番大切に想う人は、きっと幸せだと思うよ。」
「それは…一方的に決めすぎているのでは?」
「ん。そうかもね。でも俺、何となくわかるんだ。コンラッドに大切に思われた人は、きっと幸せな人生を送ってるはずだって。あ、でもコンラッド俺がここにいる間、四六時中俺のそばにいるじゃん。いいのか、その人放っていて」
なんだったら休暇あげようか、と気を使うユーリに、コンラッドは苦笑する他なかった。

「いいんですよ。これは俺の勝手な片思いですから。その人に知られて迷惑かけたくないんです。」
「あ、ひょっとして恋人ありとか人妻だったりする?うわーすっげー大人の恋愛事情ってやつ?」
「どうしてそんなに張り切るんですか?違いますよ。まあ、あの人には婚約者がいらっしゃいますから、恋敵みたいなのはたしかにいますがね。でも、俺はあの人に大切に思われなくても、別にいいと思っています。この想いは、俺の中で閉まっておこうと思っています。あの人が幸せであれば、それでいいんです。」
「相思相愛でなくてもいいってこと?」
「はい。」
「ふ~んそんなものかな?」
「ええ、そんなものですよ」
「でもさ、やっぱ、そばにいて想うのと、離れていて想うのってちがうじゃん。近くで想うほうがずっといいと思うけどな。その方が、コンラッドもうれしいだろう?」

にこっと笑いながら問いかけてくる主に、コンラッドは心から驚いたような表情を見せた。
一瞬、彼の中の決心が、ゆらいだ気がした。
いけない、と気を引き締めて、開きかけた「ふた」をきつく閉める。

返事が返ってこないのに心配したのか、ユーリは上目遣いで覗き込む。
「コンラッド…?」
不安げなユーリの声に、いつもの笑顔を精一杯作りながら、コンラッドは彼が望む答えを口にした。
「ええ、それはもう。相思相愛になれるならもっといいですけどね。」
「だろう?俺、応援してっからさ。頑張れよ。」
「はい、ありがとうございます、陛下。」
「陛下って呼ぶな、名付け親。」
「すみません、ユーリ。」

微笑み返し、手を差し出す。
「行きましょうか。」
ユーリは、その手を躊躇なく握り返した。
「うん。」
他愛のない会話がその後続く。

どこまでも平和で、やさしい日々。
幸せいっぱいのあの時間。
この時、ユーリはまだ気づいてなかった。

己の気持ちに。

知らなかった。

コンラッドの想いを。

ただ、そばにいるだけで落ち着き、うれしいと思っていた。
それだけだった。


『コンラッド!』
差し出した手を、彼はきっと握ってくれる。
そう信じていた。

きっと、握り返してくれる、と。

だが、彼が出した答えは、『拒否』だった。
胸がつぶれるような思いを、した。


「…や、渋谷。」
「むら…た?」
「大丈夫?覚えてないと思うけど、君、野球やってる途中、熱中症で倒れたんだよ。ここは、公園のベンチの上。」
「そ…う。」
「渋谷?」
「…っ。あ…。」

ゆ…め…?

両手を、見詰める。

『行きましょう』

彼の、心地いい声が蘇る。
やさしい、いつだって暖かく包み込むような、声。
ボコボコと、剣だこだらけの掌。
でも、どこまでも暖かかった、手。

―いない。
彼は、ここにも…あっちにも、いない。
喉の奥で、何か、苦いものを飲み込んだような感じがする。
涙腺が、ゆるんでいく。
唇をきつく縛り、顔を上げる。
夏の厳しい日の光が顔を焼く。

「…大丈夫。」
自分に、言い聞かせる。
きっと、どこかで出会ったとしても、彼の存在を無視することができる。
冷たく接することができる。
敵、だから。
この手を拒んだから。

それまで何も言わなかった村田は、持っていたタオルを顔にかける。
「何してんだ、人の顔にタオル置いて?」
「うーん、だって渋谷、泣きそうな顔してたから。」
「! …泣かねーよ。」
「そう?じゃあよかった。日も暮れはじめたし、早く帰らないと美子さん心配すると思うから、後少し休んだら帰ろう。」
「ああ…。……。」
「元気だせよ、キャプテン。…泣くのは、はずかしいことじゃないよ。」
ピクリ、と身体が強張った。
「押さえ込むより爆発させたほうが精神に負担がかからないから。」
「…。」
「泣いて、いいんだよ。」


『この世で一番、大切な人』
『手でも胸でも命でも』
『そのとき、俺は―』

『あなたは、俺の陛下ではない』

うそつき。
そばにいるって、言ったのに。
守るっていったのに。

一粒の涙が、落ちる。

『ユーリ』

どこまでも、優しい笑みと眼差し。
大切と、言ってくれた。
この世で一番って。
あの時は誰のことを言ってるのかわからなかったけど。
今ならわかる。

遅すぎた、かもしれないけど。
俺は、いつも後悔ばかりしているかもしれないけど。
この感情は、多分、消えない。
あんたを想うこの気持ちは…決して変わらない。

決して、キライになんか、ならないから。

夕暮れの太陽の日の下、俺たちはしばらく言葉を交わすことなく、ただ、座っていた。





あとがき
コンユ…のつもり。
甘甘&切ない内容です。
…眠いときに書いたので、誤字脱字がたくさんありそうです…。
気に入っていただいたら幸いです…。
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